なぜ、ソフトで低刺激な施術で症状が改善するのか?

近年、YouTubeなどSNSで「激痛整体」や「強い刺激」の動画が目立ちます。

その影響で「なぜ、当院のソフトで優しい施術で症状が改善するのか?」と疑問を持つ方が増えています。

今日は、その理由を説明します。

元々は強い揉みほぐしやバキボキ整体をやっていた

(写真は開業当初)

開業して来年で20年になりますが、20年前は一般的なバキボキ整体や強い揉みほぐしをしていました

その場は、痛みも改善するので喜んでもらっていましたが、

「なぜ、施術をすればするほど筋肉が固くなる?」

「なぜ、症状がすぐ戻るのか?」

という疑問を常に抱いており、クライアントさんから

「まだ痛い」

「変わらない」

と言う言葉が、とても嫌いという性格もあり(苦笑)

研究に研究を重ねて、ソフトで低刺激の施術になったのです。

ただ、低刺激の施術で結果を出すには、理論だけでなく施術者の感性や感覚の向上、いわゆる技術力も必要です。

今回は、言葉にできる理論だけを語ってみたいと思います。

自律神経への影響

交感神経と一時的な痛みの軽減

強い刺激の施術は、体が危険を感じた時に働く「交感神経」を活発にします。

これは、痛みを一時的に感じにくくさせる効果があります。

なぜなら、緊急時でも身体が行動できるようにする自然のメカニズムだからです。

例えば、戦場での兵士が大怪我を負っても痛みを感じなかったという話や、試合中にアスリートが痛みを感じにくい理由も、交感神経の働きによるものです。

しかし、交感神経の興奮が収まると、痛みが再び現れることが多く、持続的な痛み改善には向きません

副交感神経と持続的な改善

一方、ソフトで低刺激な施術は、副交感神経を優位に働かせ、筋肉をリラックスさせる効果があります。

これにより、筋肉の緊張がほぐれ、痛みが自然に軽減されます。

また、副交感神経が優位になることで炎症反応が抑えられ、自然治癒力が高まります。

ケガや痛みがなかなか改善しないアスリートにとって、交感神経が過剰に働いていることが原因である場合が多いため、副交感神経を活性化させるソフトな施術が効果的です

アリトンシュルツの法則

アリトンシュルツの法則とは、身体に与える刺激の強さと生体の反応についての関係の原則です。

その原則とは、

・弱い刺激は、生体機能を活性化させます。

筋肉や関節の自然な働きを引き出し、回復を促進します。

・強い刺激の施術は、生体活動を抑制か停止に向かいます

感覚も落ちるので、一時的に痛みが改善した気になります。

ただ、回復機能も抑制されるので、長期間なかなか改善されないのも現状です。

作用反作用の法則

理科か物理で習ったと思いますが「ある物体が他の物体に力を加えたとき、その物体は同じ大きさで反対方向の力を受ける」というものです。

施術においても「作用反作用の法則」が適用されます。

強い力を筋肉や組織に加えると、身体が反発し、反動が生じる可能性があります。

これが「整体後の反動」として現れ、痛みや不調を引き起こすことがあります。

低刺激の施術を行えば、反動が少なく、持続的な改善に向かいます。(方向や施術する場所も大事ですが、今回は割愛します)

結果を求めるアスリートに最適なアプローチ

当院の施術は、ソフトで低刺激ながらも、ケガや痛み、不調の改善をおこなっています。

多くの方が、「なぜこんなに優しい施術で症状が改善するのか?」と驚かれますが、これらの理論とアプローチ技術からです。

「なぜ、これで改善するのか?」

という理論的な背景はたくさんありますので、これから先、少しづつブログで紹介したいと思います。

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