力みがアスリートに与える影響とその原因
「力み」はアスリートにとって、さまざまなデメリットがありますが、大きな問題は、ケガや痛み、不調のリスクがあがることです。
力みという不必要な緊張があることで、筋肉や関節がうまく働かなくなります。
そのことで、他の筋肉にも過剰な負担がかかり、痛みを引き起こします。
力みの発生源:支点のズレ
「力み」にはいくつかの原因がありますが、ここでは「支点のズレ」に焦点を当てます。
人間の体は、動作をイメージすることでスムーズに動きます。
たとえば、「肘を曲げる」という正しいイメージが脳にあれば、肘が正しく曲がります。
普段の動作やトレーニングも、脳が正しいイメージを持つことで、問題なく行えます。
しかし、筋肉が持続的に緊張して固くなると、脳はその筋肉の状態を正しく認識できなくなります。
これが「脳の感覚野のエラー」を引き起こし、筋肉の認識が失われても無理に動かそうとすることで関節の支点がズレます。
言い換えれば、曲がらないところで無理に曲げようとすることになります。
イラストのように⭕️の所で肘を曲げ伸ばしをしているつもりでも、実際は✖️の所で動作を行ってしまうのが、力みです。
この支点のズレが「力み」として現れ、筋肉や関節が正常に働かなくなります。
イメージでは肘を正しく曲げているつもりでも、実際には動作の支点がズレてしまっているのです。
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