はじめに
同じ選手の身体でも、状況や場面によって、痛みが出たり出なかったり、違う動きの反応をすることがあります。
これは、さまざまな方を施術してきて、長年疑問に思っていたことです。
このコラムでは、その「場面や状況などによって変わる身体」について、お伝えします。
1. 練習はできても、試合で痛む・動けない
こんな選手が、ときどきいらっしゃいます。
- 練習では問題なく投げられるのに、試合になると肘が痛む
- 練習ではシュートが入るのに、試合では決まらない
- 強い相手になると、腕が振れなくなる、足が止まる
- 大事な場面で、いつもの動きが出ない
——こうした現象に、心当たりのある選手や保護者の方は、決して少なくないはずです。
選手以外にも
- 休みはいいが、学校に行こうとするとお腹が痛くなる
- 天気が良いと問題ないが、天気が崩れると頭痛がする
- 寝てると腰が痛いが、動くとラク
- 反対に動くと痛いが、寝てるときにラク
これら身体の反応は、「歪み」「身体の固さ」「筋力」「フォーム」で片付けられることも多いけれど、本当にそうでしょうか?
歪みを矯正したり、ストレッチをしたり、筋肉をつけたり、フォームを直しても、いっこうに良くならない場合は、他の原因も考えられます。
それが、状況や場面の違いによる身体が緊張して固まる反応です。
2. 身体は、場面によって反応を変えています
人の身体は、置かれている状況や場面によって、反応そのものを変えています。
- 朝起きたばかりの身体と、夜疲れた身体。
- 夏の身体と冬の身体
- 練習の時の身体と、日常でリラックスしている時の身体。
- 試合の時の身体と、練習の時の身体。
- 強い相手と対戦している時の身体と、そうでない相手と対戦している時の身体。
これは、誰もが経験的に知っていることです。
そして、ある特定の場面に入った瞬間、身体は、自分でも気づかないうちに、特定の場所を「守ろうとして」緊張して固まることがあります。
これが、
- 練習はいいけれど試合中や後から痛む
- 強い相手で、動きが変わる
- 大事な場面で、腕が振れない、動きが止まる
- 「強くする」ことを実践してから痛みや調子が戻らない
という現象の正体です。
3. 「気持ち」でなかなか変わらない理由
身体が「守ろうとして」固まる反応は、 気持ちで一時的に変わるときもありますが、ほとんどの場合そうはいきません。
- ぶつけた場所を、無意識にかばう反応
- 転びそうな時に、手が反射的に出る反応
- 怖い動きの前に、筋肉が先に緊張する反応
と同じ、身体が自動的に起こしている働きです。
気持ちが足りないから起こるというより、身体が、守るために、必要な反応をしているだけです。(防衛反応)
ただ、その守り方が、ケガの経験やミスができない強いプレッシャー、周囲の期待などで過剰に反応して、
それが、繰り返す痛みや不調、試合や本番で力を発揮しづらい原因になっています。
4. このような身体の反応は身体から変えていけるのです
ここからが、当院の施術の核心です。
「この場面で、身体が緊張して固まる」と覚えてしまっている時—— ベッドで寝た状態でリラックスしながら筋肉をほぐしても、その日は楽になります。
でも、競技の場面に戻った瞬間、身体は再び同じ反応を起こします。
なぜなら、ベッドで寝ている時の身体と、試合の場面に入った時の身体は、別物だからです。
ですから、当院の施術では、ベッド上で筋肉や関節の施術もおこないつつ、
- もっとも身体が緊張して固まる場面をヒアリングから当たりをつけます
- その場面の姿勢や動作を再現していただき、筋肉が緊張して固まる反応や力む瞬間を見ます
- その反応や力む瞬間の状態のまま 、身体の力が抜けるように調整をしていきます
そうすることで、身体は「この場面や状況でも、力を抜いていいんだ」と覚え直していきます。
次に同じ場面に入った時、身体が緊張し固まらなくていい反応が、自然に出るようになっていきます。
5. お伝えしたいこと
もし、
- 休んでも練習に戻ると痛む
- 練習ではできていたのに、試合後から痛む、パフォーマンスが戻らない
- 強い相手や、大事な場面で動きが変わる
- 整体やマッサージで楽になっても、競技に戻ると痛みが戻ってくる
- 試合や大会前によくケガや痛みが出る
というご経験があれば、
それは、気持ちの問題や、能力の問題というより場面に入った瞬間、身体が自動的に反応を変えているだけかもしれません。
そして、その反応は、身体から調整していくことができます。
「ある試合から痛みが改善しない。パフォーマンスが戻らない」
「試合で力む、緊張して固まるクセがある」
と思っている選手や、
「うちの子はメンタルが弱い?」
と感じていた保護者の方は、
もう一つの見方があり、身体から変えていけることを、知っていただきたいと思います。
おわりに
身体は、状況や場面によって変わります。
これは選手だけでなく、あらゆる方の痛みやパフォーマンス面の問題と共通しています。
また、どんな状況や場面で一番身体が緊張して固まるのかは、自分で認識ができない場合もあります。
これは、丁寧なヒアリングと姿勢や動作、専門の検査でわかっていきます。
施術をしていき場面や状況に左右されにくくなり、力を抜いてプレーできる反応に変われば、
痛みや不調改善だけでなく、それと同時に
- 同じ場面や状況での再発予防
- 本来のパフォーマンスに戻る
- 試合や本番で力を発揮しやすくなる
という嬉しい身体の反応に変わっていきます。
もし、繰り返す痛みや不調、試合や本番での緊張、動き等にお悩みであれば、 一度ご相談ください。
スポーツ整体 和光
院長 浜田 雄一





お電話ありがとうございます、
スポーツ整体 和光でございます。